視覚に障害のある方もない方も一緒に楽しむ
「視覚を使わない創作コミュニケーション」
2018年に初めて開催した視覚に障害のある方のための粘土ワーク
当初は陶芸の技法を使いながら、参加者が小皿や小物入れなどを作るワークショップを開催してました。しかしながら回を重ねるうちにグループワークならではの大切なことが見つかってきました。
<タッチファン・アートの大切なこと>
●人の中には「語りたい思い」と「それにまつわる形」が存在しているということ。
●その語りと形のまつわりが伝わるならば、暖かいコミュニケーションが生まれるということ。
●視覚を使わないからこそ「イメージや言葉で伝え合うことの大切さ」が実感できること。
●視覚を使わない世界では「言葉こそが互いを照らす光」となること。
この大切さを実感するのがタッチファン・アートの目的でもあるのです。
<タッチファン・アートの進め方>
●「私のやすらぎ」「私が大好きな味覚」「私の今週の気持ち」 など私にまつわるテーマを投げかけます。その投げかけに触発されて生まれる形は、具体的な何かを表す作品もあれば、まったく抽象的な作品となることこともあります。
作品が完成したなら、今度は参加者同士で手で味わいます。そして作品の背景となる私の思いを語り合います。
自分で作る楽しさと、人の思いに手で触れてさらに言葉で聞く楽しさ。
タッチファン・アートはこの楽しさを味わうことを大切にしていきます。
<近い将来の目標>
●近い将来は視覚に障害のある方もない方も「視覚を使わない状況」を整えることで
同じ空間の中で互いの個性を理解しあうワークショップに育てていきたいと思っています。